星の琴線*きおくのきろく

ときに濃厚に、ときにふんわりと。感じたまま見たままに綴る空想的ノンフィクション。

次に見るもの

アンティークな調度品で整えられ
柔らかな光で満たされた図書館の一室に彼は居た。

 

以前に見た、データが入ったBOXがいくつも積み上げられた無機質な空間と違い
そこは居心地よく設えられた空間だった。
この場所は、彼や私を含む全体の情報が置かれているところのようだった。

 

 

彼は棚から一冊の本を手にするとパラパラとページを捲り一枚のメモを抜き取り私の前まで来てニコッと微笑むと、そのメモを目の前に差し出した。

「 次はこれを調べてきてね 」

 

 

調べる・・・とは
私がそのメモに書かれているであろうわたしたちの断片をキャッチし
その断片のテーマをなんらかのカタチでなぞり、自分たちの中へ戻す作業を言っている。

 

なぞる作業は一瞬のこともあるし、見せられた時点で終わっていることもあれば
なんらかの体感、体験を経ることもある。

 

 

私はその不敵な笑みとメモを交互に見つめ、少し困ったように顔をしかめつつも
どこかでは、これから迎えるであろう局面に「やってやろうじゃないか」というワクワクしたものも感じていたのだった。

 

 

 

 

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