ある日の呟き。細かく指導が入る。
彼を見るのは、ここのところこのアンティークでコジャレタ図書館が多い。
彼が居る、というより彼のホログラムであったり、
決められた法則で反応している再生データを見ているようでもある。
リアル登場はなかなか叶わないことなのだろうか。
仕方ない、違和感も無いことだし
ここはジタバタせずに、この状況に任せよう。
そう思った私に、
部屋全体がまるで「それがいいね、正解」とでもいうような空気感に包まれる。
なるほど、やりとりは常に幾通りも用意されているんだ。
解っているはずのことにも、さり気なく修正と指導が入ってゆく。
そう、彼は(彼の代理ホロ)この部屋で穏やかに書物を楽しんでいる風を呈しながら
念入りに私のフォローをしているようだ。
なんと珍しい扱いだろうか。
これまでは
「大丈夫大丈夫」と言うだけの放置プレイが通常だったのに。
丁寧な指導が入るなんて、びっくりだ。
まあ、代理ホロだけど。
とりあえず、今はこの感じでいいのだろう。
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