漆黒に広がる
どこまでも 静寂だけが支配する世界。
その空間に 彼は広がり 存在した。
広大な空間に、核を持たない光としてそれを響かせ
そんな自分に満足もしていた。
周囲にはときどき、澄んだな水面に落ちる滴のように、
まだ儚げで無邪気にふるふると全体を震わせ輝く小さな存在たちが現れた。
それを感じていることも心地よく興味深く、彼の喜びでもあった。
彼は他にも、様々なものを自らに内包していた。
それらは多種多様であり、異なるものたちもそのままに
来るものは優しく包み込みその場を提供し
また去る者もそのままに解き放っていた。
そうして彼はあり続けていた。
それが
彼が 本来の輝きを放っている姿だった。
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