もともとクルーの多い船では無かったが
今はほとんど
いつも独りだ。
居る場所も、大方決まっている。
心地よく整えられ
あえて「生活感」という不必要かつ
「本来は無いもの」が導入された場所で寛いでいることが多い。
外では嵐が吹き荒れていた。
その中に出ていき活動することもあったが
今回はおさまるのをじっと待っていた。
いろいろなものが吹き飛ばされ
流されていくのが
船の中にいてもよくわかった。
この嵐が過ぎたあとは
また少し
様子が変わっているのだろう。
彼が動くのは
その後のこと のようだった。
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