星の琴線*きおくのきろく

ときに濃厚に、ときにふんわりと。感じたまま見たままに綴る空想的ノンフィクション。

竜使いの防人

 

ゴツゴツとした岩に覆われた大地
 
たまに突き出る  山も
 
乾き赤茶けた色をしている。
 
 
その星は小さく
 
彼が竜に乗り飛べば、僅か二日で全てを見て廻ることができた。
2日という単位もまた、ところによりその長さを変えるのだが。
 
 
辺境の地であるそこで、彼は守り手として独りきりで永らく暮らしている。
この星に彼ら以外に住まう者は無い。
独りではあるが、他の地に居る仲間とは意識下では繋がっており、
必要であれば情報交換などはしている。
 
唯一の同居人である竜との関係は淡々としており
主従でもなく、友でもなく
あえて言うなら、仕事仲間のような距離感であり、
 
彼が跨り竜は飛ぶ、それ以上でもそれ以下でもない関係だ。
 
そうして彼らは淡々と、セカイのバランスの一端を担い
 
今日もまた、
近くに遠くに 呼応しながら
この星の空を飛んでいる。
 

 

 

 

 

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