透過させる微細な響き
城の中か
船の中なのか
壁いっぱいの大きな窓も柱も 高く
見上げた先は 天井の 小さな光が瞬く碧の中に消え
足元にも 同じように 深淵な藍の世界を湛えている
そんな大広間があった
自身の純度を更に高め
澱みない響きを 内に
多次元のゲートを透過させ
また 空間へと 還していく
彼は、
大きな決断のあとにここを訪れては
そのことを
幾度も 繰り返していたのだった
城の中か
船の中なのか
壁いっぱいの大きな窓も柱も 高く
見上げた先は 天井の 小さな光が瞬く碧の中に消え
足元にも 同じように 深淵な藍の世界を湛えている
そんな大広間があった
自身の純度を更に高め
澱みない響きを 内に
多次元のゲートを透過させ
また 空間へと 還していく
彼は、
大きな決断のあとにここを訪れては
そのことを
幾度も 繰り返していたのだった