星の琴線*きおくのきろく

ときに濃厚に、ときにふんわりと。感じたまま見たままに綴る空想的ノンフィクション。

ハートの装置

彼は説明を続けた。

 

 

ハート自体が 次元を越えて繋がる為の装置だ。

 

製造元の意図に基づいた 多種な機能が装備され
越えない為の制御装置も搭載されている。

 

これを使いこなす為のマニュアルは、どのルートで装着したかにより違ってくる。
大きく分けて二つのルートがあり、そこからまた細分化されている。

 

 

大枠のひとつは、正規ルートだ。
製造元が直接取り付けている。
この場合は操作方法もシンプルかつ単純だ。
更に、多くのテクニカルサポーターが投入されている。
しかしリスクとして、製造元の範疇から出ることは容易ではなくなる。
何より製造元の意図を反映することが優先されているからだ。
まあ、出ることを目的としていた場合のリスクだが。

 


もうひとつは、非公式なルートだ。
ベースは正規と同じものだが、装着時に様々なギミックが詰められている。
これらはあらゆる追跡を交わし、その為には自分をも騙しかつ技術を磨く為のものだ。
技術を磨くことでギミックが解除され特殊な機能へと変化する仕組みになっている。
最終的には装置の想定外の場所まで到達することを目的としている。

 

どちらも、自己改革、自己開発が前提だが
後者の方がより難解であるといえる。

 

 

が、そうでもないと思えば
そうでもないとも云えるものなのだよ。

 


彼はそういうと珈琲をひと口飲み、

悪戯っぽく微笑んだのだった。

 

 

 

 

 

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※9次元のG からのワンダラー対象のレクチャー。